地域の医療従事者の方へ
思春期から老年期までの幅広い精神疾患を治療対象としています。
当院は東三河地方で唯一(2020年5月時点)、精神科救急急性期医療病棟、認知症治療病棟を保有しており、思春期から老年期までの幅広い精神疾患を治療対象としています。
また、修正型電気けいれん療法、クロザピンなどの高度な精神科専門療法を導入しており、難治性のうつ病や統合失調症などの精神疾患にも対応することが可能です。
近年の老年精神医療への需要の高まりを受け、2018年9月には認知症治療病棟を開設し、BPSDのために病院や施設での対応が困難となっている認知症患者の治療およびリハビリテーションに力を入れています。
入院適応となる患者さんがおられましたら、できるだけ迅速に対応いたしますので、まずは医療相談室までご連絡ください。
患者さんのご紹介について
当院の医療相談室へご相談ください。
当院では受診・入院相談など迅速な対応ができるように『医療相談室』を設置いたしております。患者さんの紹介等につきましては医療相談室へご連絡ください。
医療相談室 | |
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TEL | 0532-26-1101(代表) |
受付時間 | 9:00 〜 17:00 |
当院で対応可能な治療・検査
今までの精神薬治療で良くならなかった統合失調症の方へ
当院では高度な精神科専門療法を提供しています。
アルコール依存症治療プログラム
アルコール依存症とは
アルコール依存症とは、飲酒によってさまざまな問題を生じているにもかかわらず、飲酒を止められない状態です。飲酒を続けることで健康のみならず「仕事や家庭」を失い、最後は命を失うこともあるという恐ろしい病気です。
アルコール依存症の治療の基本は断酒ですが、アルコールには精神的にも身体的にも依存性を認めます。断酒しようとしても、離脱症状として不眠や不安、落ちつかなさ、幻覚などの精神症状、震えや発汗、動悸、発熱などの身体症状が出現するため、自力ではうまくいかないことが多いのです。断酒に失敗した結果、自分を責めることになり、そのストレスから逃れるためにさらに飲酒量が増えるという悪循環に陥ることもあります。
可知記念病院では本人が問題を自覚し、断酒する意志をお持ちの方を対象に約2カ月間の入院治療プログラムを実施しています。このプログラムは医師・看護師・精神保健福祉士・公認心理師、作業療法士によるチーム医療として、ご本人・ご家族と治療計画を検討した上で行われます。
アルコールの離脱症状および身体合併症の管理
入院後はまず、アルコールの離脱症状の管理のため、予防のため薬剤を必要に応じて使用しながら経過を観察します。加えて飲酒により引き起こされた、栄養障害、肝硬変、食道静脈瘤、膵炎、末梢神経障害、認知機能低下など様々な合併症に対して、内科医と協力して治療を行っていきます。個人差はありますが、約1~2週間で断酒のための治療に移行することが多いです。
断酒のための治療
身体面の回復後、断酒のための治療に入ります。断酒のための治療は8週間のプログラムとなります。主な内容は日記・KARPP(アルコール依存症に対する知識、対処法など*テキスト代 約2,000円)・薬剤指導・院外自助グループへの参加(交通費 約2,000円/毎週1~2回)・家族教室・外泊などです。入院中はすべて診療計画書に沿ったプログラムの運用を行います。
家族の方々へ
断酒のためには本人の治療意欲はもとよりご家族の協力が不可欠です。毎週土曜日の土曜会・家族教室への参加をぜひお願いいたします。また、早期の社会復帰を目指す観点から、自宅への外出・外泊の受け入れ、断酒会やAAなどの自助グループへの参加にもご協力をお願いいたします。
病棟の機能について
精神科病棟
精神科救急急性期医療病棟西3病棟
精神症状が悪化し、集中的な治療が必要な方が対象となる病棟です。急性症状の鎮静化を最優先し、早期退院を目標に治療・支援を行っています。病室の半数が個室であり、休息が取れる療養環境を提供しています。
認知症治療病棟西2病棟
認知症に伴う精神症状の悪化により、在宅や施設で安全に生活することが困難な方が対象となる病棟です。入院中は、認知症の周辺症状の改善を目指し、加えて作業療法等により認知症中核症状の進行予防に努めています。
精神療養病棟(開放病棟)東4病棟・南4病棟
精神疾患は比較的安定したものの、退院や社会復帰に関してはもう少し時間が必要な方が対象の病棟です。退院や社会復帰を阻害する問題の解決に向けた取り組みにより、退院支援を行います。 南4病棟ではアルコール依存症治療プログラムも行っています。
精神療養病棟東3病棟・南2病棟・南3病棟・西4病棟
急性期の治療後、引き続き治療を必要とする回復期の方や治療的環境が必要な慢性期の方、および休養を必要とする方を対象とした病棟です。多職種スタッフが社会復帰に向けた退院支援等を実施しています。
知的障害対応病棟東2病棟
行動障害(興奮、拒絶、徘徊、自傷、自閉、異食等)のため社会適応が難しく、家庭での生活が困難な重度精神発達遅滞の方が主な対象の病棟です。身体症状の改善、情緒の安定、基本的生活能力の向上、ならびに知的発達の促進等を図っています。
アルコール依存症に対する教育プログラム入院南4病棟
南4病棟ではアルコール依存症治療プログラムも行っています。
アルコール依存症とは、飲酒によってさまざまな問題を生じているにもかかわらず、飲酒を止められない状態です。
アルコール依存症の治療の基本は断酒です。本人が問題を自覚し、断酒する意志をお持ちの方を対象に約2カ月間の入院治療プログラムを提供いたします。
精神科以外の病棟
内科療養病棟東1病棟
主として長期にわたり療養を必要とする方が対象の病棟です。他の回復期病院や在宅系施設からの受け入れも行っています。重症の方はもちろん、終末医療を必要とする方も対象となります。しかしながら在宅復帰を目指す病棟でもあります。自宅への復帰を目標に、その方に適した治療を行います。
総合病院の関係者の方へ
豊富な病床数で、総合病院からの入院患者受け入れも可能です。
当院は内科、外科などの一般科医師が充実しており、総合病院での急性期の治療後、精神症状のために一般病院に転院することが難しい患者を受け入れることが可能です。生化学検査、単純X線、CTや超音波検査などの諸検査を迅速に行えることが当院の強みであり、こころとからだの両面から治療を行っていきます。当院で可能な身体的な治療や処置については別表をご参照ください。
当院への紹介について
当院の医療相談室へご相談ください。
当院は精神科病院でありながら精神科医以外に様々な専門科の医師が揃っております。複数の疾患を抱える方にも対応いたします。
患者さんの紹介等に関しましては、医療相談室へご連絡ください。
医療相談室 | |
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TEL | 0532-26-1101(代表) |
受付時間 | 9:00 〜 17:00 |