本日のブログは検査部が担当いたします。
前回に引き続き、みなさんが目にする機会の多い検査項目についてご紹介します。

検尿について

今回は、検尿(尿一般検査)についてです。
検尿には複数の項目が含まれていますので、まずは各項目の簡単な説明から始めます。

ウロビリノーゲン

体内にあるビリルビンという色素が腸内細菌に分解されることでできる物質で、正常な方の尿からも少量が排泄されます(当院では”±”を正常値としています)。

潜血

尿中の赤血球または血色素(ヘモグロビン、ミオグロビン)を指します。正常尿では検出されませんので、陽性の場合さらなる検査が必要です。なお、婦人尿ではときに月経血が混入することがあります。

ビリルビン

健常人でも微量のビリルビンが排泄されていますが、検尿で陽性の場合は異常と解釈されます。

ケトン体

ケトン体は脂肪の合成や分解における中間代謝産物として体内に存在しますが、正常な場合、尿中には検出されません。異常でない場合でも、絶食、妊娠、激しい運動が原因で検出されることがあります。

今回は以上です。次回も引き続き検尿の各項目をご紹介します。