豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回のブログは検査課が担当します。
熱中症と電解質の関係について
今回のテーマは「熱中症と電解質の関係について」です。
熱中症とは、高温や運動などによって体温調節がうまくできなくなり、体温上昇や頭痛、めまい、吐き気、けいれんなどの症状をあらわす病気です。
重症化すると、意識障害やショック、臓器障害などを引き起こすこともあります。
熱中症の原因の一つに電解質の不足があります。
電解質とは、いわゆるミネラルのことでナトリウムやカリウム、カルシウムなどがあります。電解質には、神経や筋肉の働きを調節したり水分のバランスを保ったりする役割があります。高温や運動で汗をかくと水分だけでなく電解質も失われます。
電解質が不足すると、神経や筋肉の機能が低下し、けいれんや倦怠感などの症状を引き起こします。また、水分のバランスが崩れると、血圧が低下したり、脱水症状を起こしたりします。これらのことが熱中症の発症や重症化につながります。
熱中症を予防するためには、水分とともに電解質の補給が重要です。
水分はこまめに少量ずつ飲むようにしましょう。水分だけでは電解質が補えないためスポーツドリンクや塩飴などで電解質も摂取することがおすすめです。
また、暑い日や運動前後はバナナやヨーグルトなどの食品で電解質を補うことも効果的です。
熱中症は危険な病気です。自分だけでなく周りの人にも気を配りましょう。
もし熱中症の疑いがある場合は、すぐに涼しい場所に移動し水分と電解質を補給しましょう。
症状が重い場合は医師に相談して下さい。
今回のブログは以上となります。
次回もよろしくお願いします。