豊橋市にある精神科の可知記念病院です。
今回のブログは薬剤部が担当します。

錠剤の識別方法について

錠剤には識別のために記号や英数字が“刻印”されているものが多いですが、近年は印刷技術の向上から“錠剤名がプリント”されたものが増えてきました。

今まで調剤業務では一包化された錠剤をチェックする場合に錠剤の“大きさ・形・色・質感”と“刻印”を見てどの錠剤であるかを判別していました。
錠剤によっては外見が非常に似ていて識別が困難なものもあります。そういったときに“刻印”が役に立ちます。
ただし刻印も非常に見づらい(錠剤が小さい・刻印が薄い等)ものもあります。そういった錠剤が多く一包化されているものをチェックする際はかなり大変な作業になります。
錠剤の名前がプリントされていれば一目でどの錠剤か判るので調剤や監査がしやすくなってきました。

錠剤そのものだけでなくPTPシートのデザインも識別がしやすいデザインに変更されてきています。錠剤名や剤型、単位規格はもちろんのこと、中には“高血圧の薬です”と言った適応疾患が記載されたものもあります。
薬剤の中には適応疾患が違う似た名前の薬剤もありました。
【※アマリールとアルマール(現在アルマールはアロチノロール塩酸塩に名称変更)】

これらのデザインは災害時の医療現場等の情報収集が限られる中で薬剤情報を得るためにも役立っています。