豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログはリハビリテーション科が担当します。

適切な杖の長さについて

近年では、高齢者の方々が多くなってきており、2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となります。日常の生活の中では、杖を使用している方々を見かける機会が増えてきました。
そこで、今回はT字杖の長さの目安を書かせて頂こうと思います。

まず、一般的なT字杖の適切な長さは以下の計算式を目安にします。
(身長÷2)+2~3㎝
おおよそ、身長の半分より少し長い位が良いということになりますね。

次に、実際にT字杖を持って調整する方法を紹介します。
1、 杖を持って頂き、杖の先をつま先から前方15㎝、外側15㎝の場所につきます。
2、 その際、肘が20~30°曲がっており足の付け根(大転子)の高さに杖の持ち手 
がきているか確認します。

実際には、個人の姿勢や手足の長さ、病態によって細かい調整が必要になる場合もあるため注意が必要となります。

以上、簡単ではありますがT字杖の長さ調整についてご紹介させていただきました。