豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログはデイケアが担当します。

紅葉散歩レク~4年ぶりの外出レク

今年もとうとうあとひと月となりました。デイケアでは11月28日に田原市にある滝頭公園へ紅葉散歩レクに行ってきました。2019年12月初旬から報告され、数か月でパンデミックとなった新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、今回のようなバスに乗って行く外出レクは4年ぶりです。久しぶりの外出レクということもあり、参加者の皆さんはこの日を楽しみにしてくれていました。
今年は暖冬ということもあり紅葉が綺麗に見られるのか心配しましたが、しっかりと見ることができました。参加者の方からは「紅葉が綺麗で良かった」、「4年ぶりのレクに参加出来て楽しかった」、「みんなで一緒に紅葉を見ることができて良かった」等の意見が聞かれました。
参加した多くの方から、「4年ぶりのレクを皆で楽しむことが出来た」という意見が多く聞かれました。社会で生活しているデイケアの利用者は、自由に制限なく外出することが出来ます。その中で上記のような意見が出たのは、馴染みのあるデイケアメンバーと一緒に外出レクへ行ったことが要因ではないかと思います。
上記のような集団で外出し、社会性を育むことは、学生時代に多く経験していると思われます。しかし、思春期は統合失調症をはじめさまざまな精神疾患を発症しやすい時期と言われています。思春期に発症することで、他者とコミュニケーションを取る機会が減り、発達段階に応じた対人関係の構築が妨げられる等、社会性の低下が二次的な影響として起こる可能性があります。今回の集団で行く外出レクは、社会性を高めるという点において、重要ではないかと考えます。
同じバスに乗って、同じ目的地に行き、同じ景色を見て、楽しみを共有する、新型コロナウイルスの影響で奪われていた外出レクを行う意味を改めて考える良い機会になりました。
写真は滝頭公園の紅葉です。今回のような外出レクを今後も企画していきたいと思います。