豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回は医療相談室が担当します。

精神疾患・精神保健福祉の歴史(日本編⑬)

精神疾患および精神保健福祉の歴史(日本編⑬)を紹介します。
クラーク氏は、日本における閉鎖的で収容的な精神医療とそのようなあり方であることに対し、対策をしない日本政府に対して勧告を行ったのである。しかし、勧告されたにもかかわらず、精神病院数はその後も増え続け、収容主義はかわらず。
そしてこの改正で、“精神衛生施策の進展に伴い、自傷他害のおそれがあると診断された精神障害者については、すべて措置入院制度によって遺憾なきを期するものであるから、今回保護拘束制度を廃止する”として、入院環境下以外での保護拘束に関する規定がようやく廃止されるに至ります。
心身障害者対策基本法(昭和45年法律第84号)は、各省庁が所管する障害者関連の個別法律を指導する文字どおり障害者全体の施策に関する基本になる法律です。
「福祉なくして成長なし」なんて政治スローガンを掲げていましたが、心身障害者の解釈の中に精神障害とは明記されず、精神薄弱等の精神的欠陥とされていました。