豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログは検査課が担当いたします。

検査の際、患者さんに協力していただくこと

心電図検査や超音波検査、血液検査など様々な検査があり、本病院でも実施しています。そんな検査には、患者さんに協力していただくことが多くあります。今回は、「より正確な検査結果を得るために患者さんに協力していただいていること」について紹介させて頂こうと思います。
《超音波検査》
超音波検査とは、超音波をあてることで体の中を非侵襲的に見ることのできる検査です。
その中でも、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓といった上腹部を検査する場合、患者さんには「朝の飲食を抜いて下さい」とお願いしています。(お水を飲むのは構いません)
これは、食事によってお腹の中にガスが増えてしまうことや、胆嚢が変形してしまうことを防ぐためです。お腹の中にガスがあると、超音波では上手く観察できなくなってしまいます。また胆嚢は、食事をすると中に貯めていた消化液を排出してしまうため、とても見にくくなってしまいます。
《脳波検査》
脳波検査は、頭に電極を付けて脳が発生する小さな電気を読み取る検査です。頭に電極というと怖いと感じるかもしれませんが、電気を読み取る検査であって流す検査ではありませんし、痛みもありません。
脳波検査では事前にお願いすることは特にありませんが、ワックスなどの整髪料を使用していた場合、拭き取らせていただくことがあります。これは、電極をしっかりとくっつけるためです。
また、脳波検査をしたことがある方なら、整髪料を使用していなくても頭をしっかり拭かれたことがあるかもしれません。夏場の汗をよくかく場合などでは、どうしても電極が付きづらくなってしまうため、電極が付かない・はがれてしまうということを防ぐために良く拭かせていただいています。
このように、検査では、やむを得ず患者さんにご協力してただくことがあります。
私たち検査技師も、より正確な検査結果を医師の皆さまにお見せできるように努めて参りますので、今後ともご協力をお願い致します。
それでは、今回はこの辺にさせていただきます。次回もよろしくお願いします。