豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回のブログは医局が担当いたします。
睡眠時無呼吸症候群
不眠にお困りで受診される患者さんが多くいらっしゃいます。寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝早く起きてしまう、
といった訴えの他に、「なんだか眠りが浅い気がする」「昼中も眠くて仕方ない」などとお聞きすると、診察をしなが
ら頭に浮かぶ病名があります。
それは睡眠時無呼吸症候群といって、睡眠中に10秒間以上の呼吸停止を繰り返す障害です。Sleep Apnea Syndromeの
頭文字をとって、SAS(サス)と呼んだりもします。これがあると、不眠の原因になったりしますが、意外に見過ごさ
れがちな病気でもあります。ご本人だけでなく、ご家族の観察をお聞きすることが大切です。
そして疑った場合は、できるだけ睡眠の専門検査のできる医療機関への紹介を心がけております。注意点として、
SASを悪化させてしまう可能性のある睡眠薬があるため、SASの方に対しては、できる限りそのようなお薬を減らす・中
止することも大切です。アルコールも同様に筋肉を弛緩させてSASを悪化させるので、飲酒を避けることも大切です。