豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログは庶務課が担当します。
心理的安全性とは
今回は医療法人社団平成医会のメンタルNEWSという冊子に面白い記事を見つけましたので紹介したいと思います。
【「心理的安全性」の作り方】というタイトルの記事です。
心理的安全性とは、対人リスクを恐れずに素直な意見が言える環境のことで、グーグル社が行った研究では、生産性が高い組織は、社員が優秀かどうかや男女比などではなく心理的安全性が高い状態にあることが分かったそうです。対人関係を恐れずに素直な発言ができる状態であることが生産性の重要なキーとのこと。
心理的安全性を高めることで職場は
①大きな事故を回避できる
②従業員の意欲が上がる
③成果に集中でき生産性が上がる
④ストレスが減る
確かに職場内でトラブル等があった際に「なぜもっと早く言わないんだ」ってことが多々あるように思います。
平成医会のストレスチェック総括によると「職場の仕事の方針に自分の意見が反映できる」の項目にマイナス評価を付けている人ほど高ストレスであるという結果も出ていて、高ストレス者の3割以上が自分の意見を反映できないと感じているそうです。ストレス軽減の意味でも心理的安全性は重要と言えます。
心理的安全性を高めるためにはどうするのかにも触れられており、すぐにできる3項目が紹介されています。
①リーダーから素直な意見を求めていることを伝える(反対意見でも素直な意見を歓迎する)
②会議では1人1人が同じ時間発言できるようにする
③感謝が伝わる仕組みを作る(素直な意見を言ってくれたことに感謝を伝える)
最後に反対意見の伝え方、受け方の工夫についても書かれており、反対意見を言う際も人間性の批判でないことを意識して伝えることが必要であると書かれています。
この記事を読んでなるほどと思いましたが、いきなり始めようとしても逆に関係性が拗れてしまい長続きしないように思います。まずは日々の関係性の構築から、少しずつやれることを始めてみてはいかがでしょうか。