自律神経を整える食事の仕方(続き)

豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回は医局が担当します。
前回の、自律神経と食事のお話の続きになります。 炭水化物はひとの身体にとって大切なエネルギー源です。特に脳を働かせるのに欠かすことができません。重要なのは、その取り方です。 多量の炭水化物を摂取すると、血液中のブドウ糖が増えて、血糖値が急上昇します。これに反応してインスリンが多量に分泌されるので、血糖値はガクンと下がります。こうしてジェットコースターのように血糖値が上下するのを血糖値スパイクと呼びます。 膵臓にインスリンを出すよう指令しているのが副交感神経のため、炭水化物を大量にとる食事では、自律神経も乱れがちになります。 こうしたことを避けるため、食べる順序に気を使いましょう。食物繊維を多く含む野菜から始めるのが良いでしょう。消化を良くするため、なるべくリラックスした環境で食事をしましょう。精神疾患の治療では、適切な薬物治療と並んで、こうした日々の工夫が大きな意味を持っていると思います。