豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログは歯科が担当いたします。

災害時の口腔ケア

今回は災害時の口腔ケアについてお話します。
当院の位置する愛知県豊橋市は、南海トラフ地震が起きる際には大変影響を受けると予測されている地域です。
当院ではもしもに備え、備蓄品や自家発電設備を整え、定期的に防災訓練を行っています。
阪神淡路大震災では、災害関連死の4分の1が肺炎によるもので、その多くは誤嚥性肺炎と考えられたそうです。
そうした理由から、災害時のお口のケアやお口の体操が重視されています。
避難所では水が限られていることもありますし、歯ブラシがすぐに手に入らないこともあります。
まずは非常用持出袋に入れておきたい口腔ケアグッズを紹介します。

  • 歯ブラシ・・歯ブラシを備蓄している避難所は多くありません。お口に合ったふだん使いのものを入れておきましょう。
  • 歯間ブラシ・フロス・・歯間ブラシは自分の歯の隙間に合ったサイズであることが不可欠。フロスも避難所にはまず置いてありません。
  • 液体歯磨き・・液体タイプの歯磨き剤があると、使用する水が節約できます。刺激の少ないノンアルコールタイプのものがいいでしょう。
  • 口腔ケア用のウェットティッシュ・・うがいをする水がないときにも手軽にお口をきれいにできます。未開封のものを入れておきましょう。
  • 入れ歯ケース・・入れ歯をお使いのかたは、保管用に入れ歯ケースを。入れ歯は乾燥すると劣化しますし、ティッシュにくるんで置いておくとゴミと間違えられて捨てられてしまうことも。また、外して置いておくところがないからといって、つけっぱなしはお口の粘膜を傷めてしまいます。
  • 入れ歯の清掃用品・・入れ歯用のブラシや洗浄剤も忘れずに。入れ歯洗浄シートも便利です。

次回は、手軽に行えるお口の体操を紹介します。(参考文献:nico 2018.08)
~当院は、入院患者さんや通院患者さんはもちろんのこと、歯科のみの受診も可能です~

 

 

 

 

 

 

 

~当院は、入院患者さんや通院患者さんはもちろんのこと、歯科のみの受診も可能です~