3つの症候群について
本日のブログはリハビリテーション室が担当します。
今日は、運動療法を行う上で意識している3つの症候群についてお話します。
まず1つ目の症候群は、廃用症候群です。これは心身の不使用・不活発(過度な安静状態)によって機能低下をきたした病態の事を指します。例を挙げると、筋肉・骨・皮膚の萎縮、心肺機能の低下、消化器機能の低下、褥瘡、知的活動の低下などがあります。
次に2つ目の症候群についてお話します。2つ目は、過用症候群です。1つ目の廃用症候群は過度な安静が原因でしたが、過用症候群は過度な運動により生じます。症状としては、過用性の筋力低下や関節痛などが挙げられます。「運動はやればやるほど良い」と思い過度な運動を行っていると、徐々に筋力低下が進行し最終的には力が入らなくなりその動作ができなくなってしまいます。
最後の3つ目は、誤用症候群です。これは、誤った運動の仕方や動作により生じます。例えば、椅子から立ち上がる際に上半身で勢いをつけたり、近くの物を引っ張って立ち上がったりを繰り返していると本来使用されるべき筋が使われなくなり筋力低下をきたす場合があります。また、せっかく筋力強化の為の運動をしているのに、ねらった筋肉が上手に動いていないと効果が思うように得られないということもあります。
以上、3つの症候群の紹介でした。