本日のブログは検査部が担当いたします。
検尿の各項目について
前回に続き、検尿の各項目について簡単にご紹介します。
ブドウ糖
健常人でも極めてわずかなブドウ糖が腎臓から排泄されますが、当院で使用している試験紙では検出されません。持続的に陽性(1+以上)の結果が続く場合、なんらかの異常を疑います。
たん白質
健常人でもわずかなたん白質が排泄されますが、試験紙で陽性の場合は臨床的に異常尿といえます。たん白質陽性は泌尿器疾患や腎臓疾患を疑います。糸球体異常がなくとも感染症などによる腎臓由来のたん白でも陽性となることがあります。腎臓が異常でない場合でも、激しい運動、脱水症状、発熱、尿路感染などでも陽性となることがあります。
pH(PH)
健常人の尿は弱酸性でpH 6.0~6.5前後です。特定条件の食事は酸性尿やアルカリ尿の原因となります。動物性食品過剰摂取後では酸性、植物性食品過剰摂取後ではアルカリ性に傾きます。その他にも、激しい運動後は酸性に傾きます。
以上となります。次回も引き続き検尿の各項目について簡単にご紹介します。