本日のブログは検査部が担当します。

LD(乳酸脱水素酵素)について

前回に引き続き、みなさんが目にする機会の多い検査項目についてご紹介いたします。
今回はLD(乳酸脱水素酵素)についてです。

LDは、肝臓、心臓、血液、骨格筋などに多く含まれている酵素の一つです。
検査では、上で挙げた臓器から出てきたLDを測定するため、これらの組織に異常がある場合、検査値が高くなります。

LDは様々な臓器から出てくるので、高値の場合には、他の検査と組み合わせてどこに異常があるのかを特定する必要があります。
肝臓の異常の場合は、前回までにご紹介したAST、ALTなどの肝機能検査の結果をもとに診断します。
また、どの臓器由来のLDかを調べるLDアイソザイムという検査もあり、それによって異常のある臓器を調べることできます。

高値の場合は、心筋梗塞などの心疾患。急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌などの肝疾患。骨髄性白血病などの血液疾患。他には悪性腫瘍、腎臓疾患、などが疑われます。

以上です。次回もよろしくお願いします。