今回のブログは医局が担当します。
サプリメント
ひと昔前は、サプリメント(栄養補助食品)に抵抗のある方も少なくなかったのが、現在ではだいぶ身近なものになってきました。薬局やスーパーマーケットでも、各種ビタミンやミネラル、アミノ酸などの製品が並んでいます。多くのスポーツ選手がサプリメントを使って高いパフォーマンスを出しているのも宣伝になっているのかも知れません。
さて、患者さんから、サプリメントを摂っているがどう思いますか、と質問されることが度々あります。私の回答は、「不足しているものを補うイメージで」「可能なら食物から、難しい時はサプリメントの助けを借りるのも良い」です。ビタミンもミネラルも、足りないと体の不調が起こります。逆に過剰にとってしまうと、体外に排出されるものもあれば、中毒を起こすものもあります。この加減が難しいのです。バランスの良い食事なら、大抵の栄養素を補給できますが、バランスの良い食事を続けるのはなかなか大変。上手にサプリメントを利用するのも一つの方法です。
精神科診療では、アルコール依存症の方のビタミンB1、B12欠乏やナイアシン欠乏、あるいは鉄欠乏性貧血の方の異食やむずむず脚症候群などに出会うこともあります。こうした診断や治療には、血液検査や診察が重要になりますので、診療の中で気をつけている点の一つです。