豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回のブログは臨床検査室が担当します。
テーマは睡眠の質についてです。
睡眠の質は「なんとなくだるい」「仕事に集中できない」といった不調だけでなく、”睡眠負債”や”自律神経の乱れ”、”睡眠時無呼吸症候群(SAS)”等とも関わります。
睡眠負債とは、わずかな睡眠不足が少しずつ積み重なり慢性的な疲労や集中力低下を引き起こすものです。
一晩よく寝てもすぐには解消されない点が特徴で、いわゆる”寝だめ”はむしろ逆効果になるとも言われています。
自律神経が乱れると血圧や脈拍の調整がうまくいかなくなります。
その結果、高血圧や動脈硬化のリスクが上昇し、生活習慣病の悪化にもつながります。
また、メンタルヘルス(不安・抑うつ) への影響も考えられます。
さらに近年注目される睡眠時無呼吸症候群は、日中の強い眠気だけでなく心不全や脳卒中リスクの増大とも関連します。
日々の睡眠の乱れを軽い問題として放置せず、気になる症状が続く場合は早めの相談をおすすめします。
今回のブログは以上となります。
次回もよろしくお願いします。




