本日のブログは歯科が担当いたします。
今回は歯の根の治療についてお話します。
歯の内部の神経にまで及んだむし歯は、激しい痛みを伴うだけでなく、そのままでは歯を失うことになります。そんなときに歯を残す最後の切り札となるのが「歯の根の治療」です。

むし歯が進行して歯の内部まで広がって、「歯の根の治療」を受けなくてはならなくなったとき、「何回も通っているのにまだ終わらないの?」「はやく終わってほしい」と思われる患者さんもいるようです。はやく終わらないのには、理由があります。

むし歯の大きな原因の1つが「細菌」です。そのため、治療では細菌に感染した部分を可能な限り除去していきます。歯の根の治療が必要となるような進行したむし歯では、歯の内部の「根管(こんかん)」と呼ばれる神経の詰まった管の奥にまで細菌が侵入しているため、細菌感染を起こした神経を可能な限り取り除かなくてはいけません。除去した後は、細菌が再び内部に入り込まないように、きっちり封鎖することも重要です。

このように、歯の根の治療には、細菌を歯の内部から可能な限り除去し、再び内部に入り込まないようにするためにいくつもの行程があり、どうしても時間を要する処置もあります。それゆえ、患者さんには何度かの来院をお願いすることになります。
歯の根の治療を受けた歯は、定期的に歯科医院に通ってメンテナンスを受けて、少しでも長もちさせていきましょう。もちろん、それ以外のご自身の歯もむし歯にさせないように、日ごろから予防に努めてくださいませ。
(参考文献:nico 2025.02)

~当院は、入院患者さんや通院患者さんはもちろんのこと、歯科のみの受診も可能です~