気温が上がったこともあり飛散する花粉の量が急激に増えてきましたが、そうなってきますと内服だけでは症状が抑えきれなくなり点眼薬・点鼻薬を併用する場合もあるかと思います。
点眼薬と言えば使用の際にコンタクトレンズを外さないといけないものが多くあり、コンタクトを常用している方には非常に煩わしいかと思います。

なぜコンタクトレンズ装着時に使えない点眼薬があるのか?ですが、点眼薬には防腐剤として“塩化ベンザルコニウム”という成分がよく使用されています。この物質は裸眼の状態であれば長時間滞留することなく涙などで流れ出るため問題はありませんが、ソフトコンタクトレンズには吸着・蓄積しやすく、レンズや角膜に刺激を与え傷つけてしまうためソフトコンタクトレンズを外してから点眼することが推奨されます。

可能であればコンタクトを使用せず眼鏡などに切り替え着脱の負担を回避するといった手段もとれますが、最近ではコンタクトレンズ着用時にも使用できる点眼薬もあります。
コンタクトレンズ着用時でも問題なく使用できる点眼薬としては防腐剤を含まない点眼薬やソフトコンタクトレンズに影響を及ぼさない防腐剤の“エデト酸ナトリウム”を使用している点眼薬(医療用ではヒアレイン、ジクアス、アレジオンLX点眼など)もあります。
種類はまだまだ多くはないこともあるのでコンタクト着用時にも使える利便性をとるか、またはコンタクトの着脱はいとわず効能を重視するかのいずれかで点眼薬を選択するのがよいかと思います。