豊橋にある精神科の可知記念病院です。
本日のブログは庶務課が担当致します。

ラバーダック法について

ラバーダック法とは、何か問題や悩みがあるときに、アヒルの人形など無生物に向かってその問題を話すことで解決策を見つけようとする方法です。この方法は文字通りゴム製のアヒルのおもちゃを使うことから名付けられていますが、実際にはどんな物でも構いません。身近にあるぬいぐるみやペン、あるいは壁でも、相手に話しかけるつもりで問題を説明してみましょう。

どうやって使うのか?

ラバーダック法を使うには、まず自分が抱えている問題や悩みをはっきりとさせてから、次の手順を試してみましょう:

  1. 問題を明確にする
    何に困っているのかを、アヒルなどの相手に向かって話しかけます。たとえば、「どうしてうまくいかないのかな?」と考えを言葉に出します。
  2. 詳細に説明する
    問題がどんな状況で起こっているのか、どのようなことを試したのかを詳しく話します。例え話し相手が無生物でも、誰かに説明するつもりで話すと、頭の中が整理されます。
  3. 気づきを得る
    話すうちに、思わぬ解決策や新しい視点が浮かび上がることがあります。自分の中で「そういえばこれを試していなかった」と気付くこともあるでしょう。

ラバーダック法の効果

話しながら考えることで、頭の中のもやもやを整理しやすくなるのがラバーダック法の大きな効果です。特に、他人と話すのが難しいときや、自分一人で考えをまとめたいときに役立ちます。この方法を使うと、普段とは違う視点から物事を見つめ直し、潜在的なアイデアや解決策が自然と出てくることがあります。

どんな場面で使えるの?

ラバーダック法は、どんな問題や悩みにも応用できます。例えば:

  • 仕事での困りごと
    • アイデアが出ない、作業が進まないといったときに、この方法で自分の状況を整理できます。
  • 人間関係の悩み
    • 人と話すときの自分の行動を振り返ることで、新たな気づきを得られるかもしれません。
  • 勉強や趣味の行き詰まり
    • 何かがうまくいかないとき、その状況をアヒルに向かって説明することで、自分がどこでつまずいているのかが明確になります。

実際に試してみよう

まずは手元にあるお気に入りのぬいぐるみや人形に向かって、今の悩みを話しかけてみてください。意外とシンプルな方法ですが、思わぬ解決策に出会えるかもしれません。大切なのは、自分の気持ちを言葉にしてみることです。これにより、心の中のもやもやが少し晴れてくるでしょう。