本日のブログは歯科が担当いたします。
入れ歯安定剤
前回に引き続き、入れ歯安定剤のお話です。
●入れ歯安定剤を使用して入れ歯をつけたまま寝ても良いのでしょうか?
入れ歯は、就寝前に外して寝るのが基本です。1日の終わりに洗浄して、入れ歯洗浄剤に漬けてから寝るようにしましょう。
仮に入れ歯安定剤を使用して装着したまま寝てしまった場合、安定剤が唾液をどんどん吸収してしまいます。お口が乾燥しますし、唾液は微生物からお口の中を守る役割もあります。お口の中には300~700種類の細菌が生息しているといわれており、歯をよく磨く人でも1000~2000億個の細菌が住み着いています。お口の汚れや細菌は、唾液のもつ自浄作用によって洗い流されますが、加齢によって唾液の分泌量が減ることで、さらに細菌は定着しやすくなります。このため高齢者は寝ている間に細菌が誤って気管に入ってしまい肺炎となる=誤嚥性肺炎のリスクも高まります。そういった意味でも外して寝ることが望ましいのです。
●長期間の使用は避けた方がいいのでしょうか?
正しい方法であれば、長期使用しても問題ありません。ただし、歯医者さんの定期的な受診は大切です。
※入れ歯安定剤を長期使用することは経済的負担にもなりますので、使用しないに越したことはありません。入れ歯安定剤を使用する前に、まずは歯医者さんに相談しましょう!!
~当院は、入院患者さんや通院患者さんはもちろんのこと、歯科のみの受診も可能です~
(参考文献:nico 2024.07、出典:お口の中は細菌がいっぱい|今日から始める口腔ケア|日本訪問歯科協会 (houmonshika.org)2024/08/23閲覧)