豊橋にある精神科の可知記念病院です。本日のブログは医局が担当します。

不眠(寝付きが悪い、睡眠が浅い)について

睡眠に関する悩みは、程度の差はあれ多くの方にあると思います。睡眠改善効果をうたったヤクルト1000もすごい人気でしたね。
悩み事や心配事があれば寝つきが悪くなるのは仕方ないように、一時的な不眠は誰にでもあると思います。朝起きて、イマイチ寝れなかったなぁと思うような日が時々あるのも仕方ないでしょう。
しかし、寝れない日が続く、長引く不眠は心身の不調につながるリスクがあるので注意が必要です。

長引く不眠への対処法として一番の基本は、生活リズムを整えることです。
朝、決まった時間に起きて、日光を浴びて、日中適度に体を動かす。体に今は昼で活動する時間ですよ、と伝えましょう。
そして夜は脳と身体を休めて、リラックスを心がけましょう。寝室にはスマホを持ち込まず、布団に入ったら深呼吸して体の力を抜いてください。よりリラックスできるような安眠グッズを試してみてもいいかもしれません。

それでもなかなか改善しない場合、とくに寝不足のせいで日中の生活に支障がある場合(思ったように活動できない、ボーっとしてしまう、気持ちが不安定になる場合など)は一度精神科(お近くの方は当院)へ受診いただければと思います。

当院へ受診いただいた場合は、まずは睡眠状況や生活習慣、不眠以外の症状がないかなどを確認します。そして、生活のアドバイスと、必要に応じて薬物療法を行います。
薬物療法について、睡眠薬というと怖いイメージがあるかもしれません。どんな薬にもよい作用(メリット)と副作用(デメリット)はありますが、医師の指示を守って薬を使用すれば問題ありません。もし心配なことがありましたら担当医師に相談してください。
また、薬にもいろいろな種類があり、睡眠導入剤の他に、自然な睡眠を促す薬、睡眠リズムを整える薬、不安を減らす薬、漢方薬等もあります。

不眠症くらいで精神科へ行くのはややハードルが高いと感じる方もいるかと思いますが、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。