適応障害
適応障害は、ストレスが引き金となり発生する疾患です。不安、うつ症状、動悸や呼吸困難などのパニック発作など様々な症状が現れます。うつ病との違いは、適応障害は必ず原因となるストレスがある点です。そのため原因となるストレスから離れているときは症状が出ずに安定しているという特徴があります。
適応障害に繋がりやすいストレス要因
適応障害の原因で多いのは、以下のような環境の変化によるストレスです。
- 対人関係の変化(上司や同僚とも揉め事、いじめ、けんか、親しい人との別れ)
- 就職・転職・転勤・昇進
- 進学・転校
- 結婚・離婚
- 出産・育児
適応障害の症状
適応障害の症状は人によって異なりますが、一般的に以下のようなものがあります。
- 悲しみや無力感
- 不安、緊張、または過度の心配
- 動悸や呼吸困難などのパニック発作
- 素行障害(人や動物に危害を加える、物を壊す、物を盗むなど)
適応障害の治療
ストレスへの対応を行うことがメインとなりますが、すぐに対応できるストレス原因ばかりではないので、補助的に抗不安薬や睡眠薬などを使用することもあります。
適応障害になった人への接し方
適応障害の原因はストレスです。適応障害の人への過度な気づかいや心配は本人にとってストレスになり逆効果となってしまうことがあります。そのため、今までと変わらず普段通りに接することが大切です。「大丈夫?」「何があったの?」「いつ復帰できそう?」「困った事があれば相談して」など、本人を心配し、ついつい声をかけてしまいがちですが、逆に本人にとってはストレスとなってしまいます。
本人から相談された際には
相手から相談された際には、じっくりと話を聞いてあげましょう。その際に決して本人を否定するような言葉、「甘えてるだけだ」や「考えすぎだ」などは言ってはいけません。優しくじっくりと話を聞き、味方になってあげてください。話を聞いてもらうことで、気持ちが落ち着き、心が少し楽になったと感じます。