豊橋市の精神科可知記念病院です。
本日のブログは庶務課が担当します。

当院は認知症疾患医療センターです

当院は令和5年8月に愛知県よりは認知症疾患医療センターの指定を受けました。
センターの設置意義である、認知症患者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活するために下記の支援を行っています。

専門医療相談

本人・家族のほか、介護事業所など認知症に関る人からの相談を受け付けます。認知症に対する専門知識を有するスタッフが対応し、治療や介護について相談に応じます。

鑑別診断と治療方針の決定

画像検査や血液検査、心理検査のほか、専門医による診察などによって、認知症の詳しい診断を行います。診断の結果に基づき本人や家族と相談の上、治療方針を決定します。病状に応じて日々の診療を行う近隣の医療機関の紹介や、その他関連機関と連携をはかり、介護や生活支援まで体制を整えます。

行動・心理症状(BPSD)・身体合併症への対応

BPSDがみられる場合、治療や入院の受け入れ、または対応可能な医療機関を確保する役割も担います。身体的な合併症についても、必要な治療体制を確保します。

地域の関連機関との連携

地域の医療機関や地域包括支援センター・福祉事務所・保健所などと連絡・調整役を担っています。医療・介護・生活支援の体制をスムーズに構築するため、医師会や各種事業所、家族会などともネットワークづくりを行います。

連携協議会・研修会の開催、啓蒙活動

地域での連携体制強化のため「認知症疾患医療連携協議会」を組織化し運営するほか、関連機関や医療従事者向けの研修も行います。また、一般市民向けにも認知症に関する啓蒙活動を行い、理解と支援の促進に努めます。

このように、当センターは認知症患者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活できるような支援を行っています。認知症は早期診断・早期治療・その方に合った支援を行うことが非常に重要です。少しでも気になる点があれば、お気軽にご相談下さい。