豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログはリハビリテーション科が担当いたします。
嚥下障害の方のおやつ
みなさんはおやつを召し上がりますか。甘いチョコレートや硬いおせんべい、あんこの入った大福など食べたいと思ったものは食べられると思います。しかし、年齢を重ねたり、病気になるなど様々な要因で食べ物が食べられなくなる『嚥下障害』になると、食事だけでなく楽しみとしてのおやつも食べられなくなってしまい、無理に摂取すると『誤嚥性肺炎』になってしまいます。
当院ではおやつを摂取することがあり、おやつを提供する上で注意することとして
- 固くて噛みにくいもの
歯が無かったり、噛む力が弱くなっている方も多いため、噛めないものは丸飲みになってしまい窒息のリスクがあります。
- 口の中でボロボロと散らばってしまうもの
舌の動きが悪いと口の中で散らばったものをまとめられず、口の中や喉にくっつくことで誤嚥のリスクがあります。
- パサパサしたもの
高齢の方は唾液が出づらいことがあり、パサつきが強いとうまくまとまらなかったり、飲みづらいことがあります。
- 喉にはり付きやすいもの
“お正月に餅をつまらした”とよくありますが、喉の筋肉が低下すると、喉にはりついたものが除去できずに気管にすっぽりはまって窒息ということがあります。
- とろみのついていない水分
喉の筋力が低下すると水分が早く喉へ入って来たときに間に合わずに誤嚥のリスクが高くなります。
ゼリーやムースが食べやすく良いですが、いつも同じものばかりになってしまいます。嚥下機能のどこが低下していて、どのようなリスクがあるかを評価することで、食べられるおやつの幅が広がっておやつを楽しむことができたら良いと思います。