豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログは歯科が担当いたします。

エピペン

今回は、「エピペン」についてのお話です。
私たちの体には、異物や病原体の侵入から体を守る「免疫」という機能が備えられています。この機能が過剰に反応して体に何らかの症状が出てしまうのが「アレルギー反応」です。アレルギー反応の型にはいくつかのタイプがあります。その中で、アレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)が体内に入ってから短時間で全身に激しい症状が出現するのが「アナフィラキシー」です。
原因物質が体に入ってからアナフィラキシーの症状が出現するまでの時間は、原因物質の種類や個人によって差がありますが、皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、循環器など全身にさまざまな症状が現れます。さらに血圧低下や意識障害などが生じ、生命をおびやかすほどの危険な状態に陥ることを「アナフィラキシーショック」と呼びます。日本でのアナフィラキシーショックの発生は年間約5000~6000例といわれ、また年間死亡者数は50~70人にのぼるとされています。
アナフィラキシーの原因となる物質でもっとも多いのは食物ですが、死亡にまで至る原因の多くは医薬品です。薬物が原因のアナフィラキシーショックでは心臓が停止するまでの時間が5分程度と極めて短く、適切な対処が間に合わないことがあります。そのため、救命には速やかな対応が必須となります。
そういった緊急時の対応に役立つのが「エピペン」です。エピペンは、アナフィラキシーの症状が現れたときに患者さん自身が使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)です。
当院歯科室は、いざという時に対応できるよう「エピペン」を常備しております。(参考文献:nico2023.11)

当院は、入院患者さんや通院患者さんはもちろんのこと、歯科のみの受診も可能です