豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回のブログは検査課が担当します。
エコー検査
エコー検査にも検査部位による分類が存在します。
本院で主に行われているのは、
肝臓・胆のう・腎臓・膵臓・脾臓を見る上腹部エコー
甲状腺エコー、乳腺エコー、腎臓・膀胱をみる泌尿器エコー、心臓エコーの5種類です。
今回はその中でも乳腺エコーについてお話します。
女性は乳がん検診で行ったことがある方もいると思います。
同じく乳がん検診で行われるマンモグラフィーと違い、痛みなく行えることが大きなメリットです。
乳がん検診のイメージが強いとは思いますが、がんに限らず、乳腺や乳管の状態を見ることができます。
代表的な所見には次のようなものがあります。
のう胞:液体が袋状に貯まった状態
線維腺腫:乳腺にできる良性腫瘍
乳管拡張:乳腺の分泌異常により乳管内に分泌物などがたまり、乳管が拡張した状態。基本的に良性。
乳管内乳頭腫・のう胞内乳頭腫:乳管内の細胞またはのう胞内の細胞が乳頭状に増殖した状態。良性腫瘍。
上記のように、しこりとは言っても良性と悪性(がん)のものがあり、それらを鑑別することが重要になります。
エコーで見つけた様々な腫瘤の最終鑑別のためには、直接腫瘤の組織を採取し、検査する必要があります。
本院では、乳がん検診は行っておりませんが、
乳腺の様々な疾患の発見・治療効果の確認などを目的に乳腺エコーを行っています。
内科的フォローの一環を担えるよう、今後も精進していきます。