豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログはデイケアが担当いたします。
定期面接 ~デイケアのアプローチ ③
デイケアでは、担当スタッフがメンバーさんと6ヶ月に1回、面接を行っています。
基本情報として連絡先の変更、家族関係、使用している社会資源、経済状況、
服薬アドヒアランス、生活リズム、デイケアの利用目的・頻度、参加プログラム、
そして主訴(困っていること)などを確認します。
上記の内容を話し合いながら、新たな課題・問題点を整理して、
環境面へのアクションや個人へのサポートなど、必要なものは何かを考え、
主訴についての打開策や、今後のデイケア通所、プライベートでの過ごし方について
提案していきます。
また漠然とした夢や希望などをお聞きして、時間軸に沿って話をすすめながら、
将来への目標を定め、その目標に向かって具体的に“今やるべきこと”をスタッフと
一緒に考えていきます。
生活目標(長期、短期)が明確化されることにより、デイケアでのプラン=アプローチを
組み立てることが可能になります。そして次回の面接では、目標とアプローチとの関係性が
妥当だったのか、また希望に変化が生じたのかを話し合ってプランを立て直します。
面接の目的は、デイケア通所の目的、生活目標を再考することですが、
具体的にじっくり話し合うことで、本音を語るようになるメンバーさんも多くいます。
本音を語り続けることにより、更に話す内容が濃くなっていきます。
濃い話はメンバーさんの本当の希望や主訴であり、現在のありのままの状況です。
その状況について一緒に悩み、解決を目指すことは、メンバーさん、スタッフ間における
治療・援助関係を構築、良好な関係を継続することにつながります。
定期面接は、実は様々な意味を持っているアプローチと言えるのではないでしょうか。
今後も定期面接を実施して、デイケアがメンバーさんにとって、意味のある活動になるように
後押しできたらと考えます。