豊橋市の可知記念病院のブログです。
今回は看護部が担当します。

接遇と倫理

最近、日々の業務で接遇や倫理について病棟スタッフと話をする機会があります。私も接遇や倫理に対して意識をしながら仕事をしているつもりですが、患者さんとの関りを振り返ると「患者さんにとって本当に良かったのかなぁ」と思う事がやはりあります。精神科医療の現場では、入院制度に関するもの、治療環境に関するものなど様々な倫理的な場面や状況に遭遇します。辞書で倫理を引くと「人として守り行うべき道。善悪。正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。」の意味があります。看護倫理を見ても法律と密接に関係している側面や、看護職能団体による基準や規定、看護実践現場での基準やガイドラインなどがあります。わたし自身もそれらを判断材料として患者さんと関わってはいるつもりですが、気づけなかった事や、見えてない部分があり、どうしてもひとりの考えでは限界があります。わたし自身の倫理的感受性を高めるためにも、今後は病棟スタッフの協力を得ながら更に接遇や倫理が良くなる様に意識的に取り組み、患者さんからの信頼や期待に応えられるようになりたいと思います。