豊橋市の精神科の可知記念病院です。
今回のブログは薬剤部が担当します。
市販の花粉症薬
今年は例年よりも多くの花粉が飛散しているようで花粉症の人はもちろん、そうではなかった人でも今年から目や鼻に違和感を覚えた方もいるかと思われます。
市販の花粉症薬はいくつか種類がありますが、大きく分けると以下のようになりそれぞれ特徴があります。
◆第二世代抗ヒスタミン薬(アレグラ・アレジオン・クラリチン、タリオンなど)
・長所:眠気がでにくくほかの副作用も少ない。
・短所:薬剤師がいないと購入ができない医薬品もある。
◆第一世代抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミンマレイン酸など)
・長所:複数種の配合剤として販売されていることが多く、効き目が強い。
・短所:眠気が強く、その他副作用も出やすい。持病によっては使えないものもある。
◆点眼薬
・長所:目の症状だけの場合は眠気等気にせず使いやすい。
・短所:ソフトコンタクトレンズ装着時は使用できないものが多い。
緑内障等持病のある場合は注意が必要なものもある。
◆点鼻薬(抗ヒスタミン薬、ステロイド剤、血管収縮剤)
・長所:鼻の症状だけの場合は眠気等気にせず使いやすい。
血管収縮剤配合のものは鼻づまりに即効性あり。
・短所:抗ヒスタミン薬単独のものは効果を感じにくい。
:ステロイド剤は使用期間が1年に合計3か月以内の使用に限定される。
:血管収縮剤は頻用すると徐々に効き目が悪くなる。
薬局で薬を購入する際に、それぞれの薬の長所と短所を参考にしてください。