豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログは検査課が担当いたします。

花粉症の診断方法について

花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉に対するアレルギー反応で、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を引き起こします。花粉症は、日本では約2500万人が罹患していると言われています。花粉症は、生活の質を低下させるだけでなく、学業や仕事にも影響を与える可能性があります。
今回は、その花粉症の診断方法について紹介します。
花粉症の診断方法は、主に以下の3つの方法となります。
1. 症状から判断する方法(問診)
2. 血液検査で判断する方法(抗体検査)
3. 皮膚テストで判断する方法(パッチテスト、プリックテスト)

症状から判断する方法(問診)は、患者さんにとって最も簡単で手軽な方法ですが、アレルギー症状の原因となる物質(アレルゲン)を特定することができないため、似た症状の出る風邪やその他のアレルギー性鼻炎と区別するのが難しい場合があります。
血液検査で判断する方法(抗体検査)は、花粉に対する抗体(IgE)の量を測定することで花粉症かどうかを判断します。
血液検査では、原因となる物質や重症度も分かりますが、採血による身体への負担や、場合によっては高額の費用がかかることがデメリットとして挙げられます。