本日のブログは検査部が担当します。
今回も皆さんが目にすることがある検査項目について簡単に解説します。
クレアチニン(CRE)について
今回は「クレアチニン(CRE)」について解説します。
測定する目的、基準値、基準値を外れた場合の考え方、検査時の注意点等について解説します。
クレアチニンとは?
CREは筋肉中のクレアチンの終末代謝産物で、腎臓の糸球体で濾過される物質です。
目的
主に腎臓が正常に働いているかを観察するために用います。
基準値
男性 0.65-1.09mg/dL
女性 0.46-0.82mg/dL
基準値を外れた場合
・基準値以下
妊娠している場合、初期の糖尿病、寝たきり等で通常より低下します。
病的な意義は少ないですが、追加の検査で確認をすることがあります。
・基準値以上
腎疾患や心疾患の他に脱水等でも上昇します。
当てはまる症状の有無を確認するために問診を行ったり、追加の検査をして原因となる疾患を調べることがあります。
検査時の注意点
・筋肉量に比例するので、通常でも男性は女性よりも高値となります
・肉を食べた後に検査をすると上昇します
・前述の通り食事の影響を受けるので、厳密な値を調べるためには早朝空腹時に採血をする必要があります
以上となります。
次回もよろしくお願いします。