寒暖差疲労

今回のブログは医局が担当いたします。
この季節、平均的には日ごとに暖かくなっていきますが、日によって突然寒くなったり、天気によって暑い日寒い日があったりで、寒暖差の大きい時期でもあります。こうした時には体調を崩しやすい気がしますし、実際患者さんからもそうした実感をお聞きする事も少なくありません。このことを説明する概念として、寒暖差疲労という言葉があることを、最近の診察で患者さんから教えてもらいました。精神医学ではあまり聞き馴染みのない言葉でしたので、調べてみました。それによると・・・人は体温を調整する際に、体を震わせ筋肉を動かしたり、血管を収縮させ筋肉を硬くすることで体温を上げます。逆に体温を下げる時は、汗をかくことが主な手段になります。この働きは自律神経を使うのですが、一日のうち、短期間のうちに何度も切り替えると、疲労を誘発するということです。対策方法としては、いきなり強い寒暖差にさらされるのがダメなので、屋内中心の生活にも一定の「小さな」寒暖差を作って、体を慣れさせることが良いようです。例えば、冬の寒い間、暖房で暖かい室内にいても時々窓を開けて換気をする。暑くなって冷房をつけたら、時々暖かい飲み物やタオルで体を「少し」温めたりするなど。調べてみると、なるほどと思い、勉強になったエピソードでした。