本日のブログは検査部が担当いたします。

今回もみなさんが目にすることの多い検査項目について、簡単に解説させていただきます。

血清総蛋白(TP)と血清アルブミン(ALB)

今回紹介するのは、
・血清総蛋白(TP
・血清アルブミン(ALB
です。

 これらの項目は2つとも、主に
・栄養状態
・肝、腎障害などの評価
のために用いられ、総蛋白を主に構成するのは、アルブミンとγ-グロブリンとなります。

 <基準範囲>
・血清総蛋白(TP)      6.68.1g/dL
 ・血清アルブミン(ALB)  4.15.1g/dL

 <測定値の意味>
・血清総蛋白(TP
総蛋白の増減は、アルブミンとγ-グロブリンの変化を反映しています。
総蛋白の増加はγ-グロブリンの増加を反映しており、アルブミンが増加することは脱水症状以外にはありません。γ-グロブリンを主に構成するの  は免疫に関わる蛋白となります。総蛋白の減少は、多くの場合、アルブミンの低下を反映します。

・血清アルブミン(ALB
アルブミンの減少は、
1.産生の低下(肝障害、炎症性疾患)
2.代謝亢進(甲状腺機能亢進症、炎症性疾患)
3.栄養不良(低栄養、消化吸収障害)
等で見られます。

 血清総蛋白と血清アルブミンの紹介は以上になります。

次回もよろしくお願いします。