本日のブログは検査部が担当いたします。
総コレステロール、中性脂肪について
前回に続き、皆さんが目にする機会の多い項目について説明いたします。
今回は、前回までの2つの項目（HDLコレステロール、LDLコレステロール）と関連する総コレステロール、中性脂肪についてです。
総コレステロールは、細胞膜や血管壁を構成する、ホルモンを合成する材料になる、食物の消化・吸収に欠かせない胆汁酸の原料になる、など血液中の重要な脂肪です。
重要な役割を果たしているコレステロールですが、多すぎても少なすぎても体内に悪い影響を与えます。コレステロールの量だけでなく、中性脂肪、HDLコレステロールの数値とのバランスが重要になります。
中性脂肪は、食品中の脂質や、体脂肪の大部分を占め、単に脂肪とも呼ばれます。
中性脂肪は人や動物にとって重要なエネルギー源であり、脂溶性ビタミンや必須脂肪酸の摂取にも不可欠ですが、とりすぎると体脂肪として蓄えられて肥満をまねきます。
高脂血症や脂質異常を指摘された場合でも、すぐに命に関わる病気ではないため放っておきがちですが、将来の健康のためにも日常生活の見直しや適切な治療が必要です。
以上です。次回以降も皆さんが目にする機会の多い検査項目についてご紹介する予定です。