豊橋市の精神科の可知記念病院のブログです。
本日のブログは看護部が担当いたします。

認知症予防について(難聴対策)

当院の医師が認知症についての講演をする中で、「認知症の予防には難聴対策が大切です。」というお話をすると、多くの方が「そうなんだ」と驚かれます。そんな中、難聴・補聴器に関する面白いニュースを見かけました。難聴を感じているシニアの補聴器所有率は18%であるのに対し、若年層に「将来自身が聞こえにくくなった際に補聴器をつけることに抵抗はあるか?」と聞いたところ83%」が「いいえ」と回答したとのこと。また補聴器に対するイメージとして、シニア層では「聞き取りはし難いが、日常生活に大きな影響はない」「着けていることで周囲の視線が気になる」「補聴器の見た目が気に入らない」「年寄りだと思われたくない」といった見た目に関するネガティブな意見が多く聞かれたのに対し、若年層では「恥ずかしいことではないと思う」「聞こえ難いことを解決できるから積極的に取り入れたい」「目が悪くなったらメガネをかけることと同じで、耳が悪くなったら補聴器をつけるのが自然なことだと思う」と、若年層にとってはありのままの自分らしく生活するために、悪くなったらその部分を補うツールを使用することは当たり前と感じている意見が多く聞かれました。
世代間のギャップはありますが、日常生活に不便を感じず、かつ科学的にも認知機能の低下に役立つという研究があることは確かだと思うので、積極的に取り入れていく方がいいのかもしれませんね。