今回のブログは薬剤部が担当します。
ジェネリック医薬品を選択しよう
昨年度の10月から同一成分の後発医薬品(ジェネリック医薬品)が存在する先発医薬品である“長期収載品”を希望した場合、後発品との価格差の1/4が特別料金として発生する選定医療が開始しました。窓口負担金0割の方にも実費で負担金が発生することもあり後発品を希望される方が以前よりも増えたように思います。
当然ながら選定医療は薬価が“先発品>後発品”でなければ成立しません。
『ジェネリック(後発品)は先発品より安いのは当然!』と普通は思いますが、実は必ずしもそうではありません。
基本的には後発品の方が先発品よりも安価になるように薬価が決められますが、薬価改定で先発品の薬価が後発品の薬価よりも下げられてしまうといったことが起こっています。
薬価改定で先発品と後発品の薬価差の逆転現象が起こると選定医療の特別料金の発生の有無が変わってきます。
今年度の薬価改定は選定医療が始まって初の改定となったため、同時に選定医療の対象品目の入れ替えもありました。
例としては
☆薬価が 先発<後発 となった品目:アレグラ錠60mg
★ 〃 先発>後発 となった品目:ロキソニン錠60mg
などがありました。
アレグラは昨年度までは特別料金が発生していましたが今年度からは除外され、逆にロキソニンでは新たに特別料金が発生するように変わりました。
このような入れ替えはおそらく来年度以降もしばらく続くことかと思います。
選定医療は後発品を希望されている方には特に影響はないかと思いますが、先発品を希望されている方は今回のように負担金の有無が突然変更される可能性がありますので、そのことも踏まえて選択していただくのがよいかと思います。