豊橋市の精神科の可知記念病院のブログです。
本日のブログは看護部が担当いたします。

認知症

可知記念病院には認知症治療病棟があります。認知症の患者さんは増え続けており、団塊の世代が75歳以上となる2025年には700万人、高齢者の5人に1人が認知症に罹患すると言われています。
認知症のイメージといえば「言うことを聞いてくれない」「介護が大変」「なぜ自分たちだけこんなに大変な思いをしなければならないのか」など、ネガティブなイメージが強いのではないでしょうか?
今回は認知症の人の生活や認知症の人が感じている世界について、専門職でなくても読みやすい書籍を紹介したいと思います。

「恍惚の人」
1972年に有吉佐和子さんによって書かれた書籍で、翌1973年には映画化もされています。当時はまだ痴呆症と呼ばれていた時代ですが、認知症の父を抱えた家族の日々の生活が書かれている本です。

「認知症世界の歩き方」
認知症の人が体験している世界をマンガにして解説。認知症の人が生きている世界を当事者の目線で書くために、認知症の人へのインタビューや経験を語ってもらうことを重ねて作成された1冊です。
どちらも、豊橋市立図書館や大清水のミナクルにある図書館で借りることができるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。