豊橋市の精神科の可知記念病院です。
本日のブログは検査部が担当いたします。

心電図検査について

テーマは、心電図検査についてです。

はじめに

皆さんは、「心電図検査」と言うとどのようなイメージをお持ちですか?
私は、大学で専門知識を学ぶ前は、学校の健康診断でたまにやる検査というイメージがありました。
心電図検査は、心臓の電気的な活動を調べることができる検査です。心臓の拍動は、規則正しいリズムで発生した電気信号が心臓の筋肉に伝わり、心臓全体を刺激することで起こっています。この電気的活動を波形として記録しているのが心電図検査です。

心電図検査の目的

健康診断として小学校や中学校のときに行われている心電図検査の目的は、疾患を正しく診断し、指導することで、疾患の悪化・突然死を防止したり、正しい運動・生活制限をしたり、専門医の紹介・意見を聞いたりすること等です。
一方、大人になってから行われる心電図検査は、不整脈や狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患の有無、高血圧による心肥大やその他心臓病の診断に役立てられています。
このように、同じ心電図検査でも、小・中学校のときに行われていたものと、大人になってから行うものとでは検査目的が少しだけ異なります。

おわりに

皆さんは、自分の心臓の健康を考えたことがありますか?
心臓は、全身に血液を送るとても大切な器官です。高血圧・肥満・高脂血症・糖尿病・喫煙・精神的ストレスなどは心筋梗塞の危険因子として知られています。
健康診断や定期検査等で心電図検査を受けられる際に、心臓の健康について考えてみるのも、いい機会ではないでしょうか。